Jin Nakamura log

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うやむやな情報

所用が重なり中1日おいて都内2往復。内、いくつか紹介。
◎お誘いをいただいたので、友人の画家・小山利枝子氏が参加している「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2008」(国立新美術館)へ。実は国立新美術館は初めてだったのでいい機会だとも思って。なんか中に比べると外観が以外と小さい。◎「吉本由加利版画展」(リブレ/文京区根津2-29-4)久々にツボにはまった。作家もギャラリーも現在オフィシャルサイトがなく紹介できずに残念。◎来年2月に展覧会をしますirodoriyaさんにてみつけちゃった「動物新聞」B4両面絶妙な掛け合わせ2色刷り、40円也。流れ星食堂トラネコボンボンという人(ところ?)が絡んでるらしい…でも結局よくわかんない。これもサイトがない。でもどっちもデジタル画像じゃ魅力の半分も伝わらないだろうからそれでいいんだきっと。

薔薇の会

五月の頃なら「薔薇の会」。漢字で書くと何となく怪しい匂いがするが、それなりに健全にバラを愛でる集まりに数年前から参加している。丹精された庭とは洋の東西を問わず主のモノの考え方など想像されて興味深い。僕は個人的には幾種類もの見事なバラよりも、その庭の入口にある、さして大木でもない胡桃の木に惹かれている。別段、食用としての胡桃が特に好きという訳でもないのだが、秋になると地面に黒い油脂のようなものを滲ませながら、実を落とすその姿が羨ましく、我が家にも数年前に植えてみた。自分の背丈を若干越えた程度のその木は未だ実を付けようとはしない。
さて季節外れの「薔薇の会」当日、山麓は雪。車で2時間ほど国道を北上したあたりに、その庭はあるのだが、今回の参加メンバーは元女性社長(庭の主)、ギャラリーオーナーとその片腕、退官を数年後にひかえる大学教授、自称ニートの画家、自分は絶対ニートとは思っていない美術家、という面々。庭主手作りのつみれ汁などいただきながら、銘柄は覚えていないが誰かが差し入れた口当たりのよいシャンパンと新酒の「あらばしり」に心地よく酔いしれ、今となっては何を喋ったのかもほとんど覚えていない。ただ、たしか次回は句会と茶席があるらしい。研鑽を積むか。

境内アート小布施

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信州小布施「曹洞宗・陽光山玄照寺」にて毎年4月に開催されているアートフェス「境内アート小布施」。一足先にサイトからも申し込みが開始されていましたが、このほど2009年募集要項が出来上がり、関係各位に発送が始まりました。節目の5年目を過ぎ、来年は毎年秋に開催していた「小布施アート&クラフトフェア」と拡大合併し、アート・クラフト両部門の展示ブースを分け、それぞれの内容の充実を図ります。生活になじむクラフトも楽し、アートという”使えないモノ”の凄みもまた楽し。さらに参道では骨董市も開催され、例年の苗市と合わせてお楽しみください。もちろん各方面の作家の皆さん、ふるってご参加を!
*尚、近年参加者増加に伴い、恒例の禅寺大懇親会(80名)とお寺宿泊(60名)は先着順となっております。早めのご予約がおすすめ。ちなみにDMデザインはこんな感じです。

アガツマグン

12/08〜13 第5回クロッキー展◎ギャラリー悠玄 に参加。といっても東京での裸婦クロッキー会に参加できなかったので今回はネコで。といってもただいま我が家はネコ不在中なので嬬恋村の風呂猫さんちへモデルネコとの逢瀬へ。ついでに食事でもと誘われ、さらについでに草津の湯にもつかり、ネコを除く居合わせたヒト科の生き物4名で「久保田」の萬寿一升を心地よく空ける。
ちなみに群馬県嬬恋村は吾妻郡に在し、いにしえにヤマトタケルノミコトが「我が妻ヨ〜!」叫んだとかどうとか…。ちなんで地元では「キャベチュー」なる恥ずかしいイベントが毎年開かれるとのこと(地場産のキャベツ畑の真ん中で男女のつがいが我を忘れて愛を叫ぶらしい)。ただしこれらは全て聞きかじった断片的情報なのでどこまでがホントか責任は持たない。

Kyoto report 3

uzumasa.jpg京福嵐山線(通称嵐電)は四条大宮が始発。ホテルが目の前だったので朝食を一番に済ませ、8:00には駅に向かう。さすがに始発でこの時間帯だと非常事態の京都でも座れるのです。それでも改札から5分もすると満席。1両編成で「蚕の社」「帷子の辻」とか不思議な名まえの駅を通りながら、一部京都唯一の路面電車になったりしながら嵐山まで20分程度。バスでももちろん行けるのだが、なかなか風情があって好きなので嵯峨野方面へ出向く時はよく乗る。確かバスより20円安い。途中「太秦広隆寺」駅に仏像自販機があるとの情報を以前からゲットしてたので、マニアックな方向性だけに、まだ存在することを信じて途中下車。ありました…でもちょっと想像と異なる。ヒンドゥー系なのだ。それも真鍮鋳物性。やっぱフィギアは樹脂着彩だよね〜とブツブツいいながらも、一番和物っぽいのを購入。800円也。ま、一応記念ということで。もちろん久しぶりに国宝弥勒菩薩半跏像にもお会いしてきました。

Kyoto report 2

teien.jpg庭、京都。仏、奈良と言い伝えられて(個人的に)おります通り、やはりちがいますね、都の庭は。私のように野趣溢れ過ぎでしょっていう活火山山麓に暮らしていますと、落葉なんかもう風情を通り越して日々格闘です。写真のように、こうして惜しまず手を入れて掃き清められ、苔に木立の影が映り込む姿などどうですか。ずいぶんジジくさい話ですが思春期の頃からいずれ叶うものならこのような庭園に囲まれた庵に住まうことを望みとしておりましたが、都にはそれを実現した方がいらしたんですね。かの銀幕のスター(言い方が古いナー)大河内伝次郎。丹下左膳のアタリ役のひとです。”寺・仏像”というキーワードから外れてたんで今までまったくひっかからなかったんですが、嵯峨野の竹林をさまよい続けて疲れたという理由ひとつで、抹茶サービス付の拝観料1,000円に躊躇と魅惑(とにかく座れるという)が綯い交ぜになって入山を決意した次第。桂川が名勝嵐山渡月橋にかかろうとする直前あたりの北側。小倉山の東端をそのまま山荘とし30年かけて広大な回遊式庭園したてたもの。今回のマジオススメ大河内山荘