Jin Nakamura log

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佐藤比南子のインスタレーション制作は着々と進行し、油や新館1F蝙蝠奥の部屋はほぼ完成の様子。引き続き北庭に取りかかるが折しもの梅雨空。雨の合間を見て草刈りなどしつつじわじわと進めています。明日は獲れたてキャベツを差し入れに持っていこう。

昨年から続いて参加しているもう一人、神林教室です。今回のテーマは“おさかなランド”…ではなく「水柱」だそうです。お題はともかく相変わらず彼の掌(タナゴコロ)から生まれるブツは今年も老若男女問わず大人気。「これでいいのだ!」ってピュアな気持ちが伝わってきますね。

以前画家の友人たかはしびわ氏も出展(作品がエロ過ぎて一部展示室閉鎖という武勇伝を持つ)していた中之条ビエンナーレに。群馬県の山里の温泉郷広域に点在するエリアの内、時間に限りもあったので今回は中心部の伊勢崎町エリア・伊参エリア・沢渡温泉エリアの3ヶ所を巡る。幸い天候にも恵まれ秋深まる山里にその土地ごとに潜在する磁場力と共鳴しようとする作家たちの作品を、時に感心し、時にツッコミを入れ、また時に?マークでノーミソを満たしながら鑑賞したりするわけですが、こうして提供された芸術作品にどれだけの価値あるいは評価が伴われているかはひとまず置いといて、そうした試みにどれだけ“面白み”を感じられる感性と経験が鑑賞者に備わっているかどうかがこのアソビの満足度を左右してしまいますね。で、この“面白み”とはむか〜し古典で習った“をかし”とかあるいは日本料理などで言うところの“うまみ”とかそういった感覚に近いような気がしています。まあ芸事ですから襟を正して研鑽を積んで見えてくる世界もあるわけだろうけれど、ミソ汁のダシみたいに日常的に自然と体(舌)で覚えてしまう機微…だけどそれは世界に誇れるとても豊かな味だったりする…のようなものもあるわけで、アートもそんなミソ汁的日常になればよいな思ったりします。

*当日は200枚以上のアート的風景を撮影してきましたが、あまりに多すぎてどれをピックアップか迷ったあげく、そんなの公式サイトをみればわかることなので参加作家の作品とは無関係な僕の琴線に触れた中之条風景のみをアップすることにしました。ただし中に一点だけ今回の参加作家の作品がまぎれています。さてどれでしょう?