Jin Nakamura log

Midsummer greeting

思春期に宇宙のことを考えすぎて鬱になった…という人に会った。考えすぎでしょ!って言ってしまえば身もフタもないが、なかなかスケールのでかい鬱である。

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日本画家の生井巌氏から暑中見舞いが届いた。相変わらず絵のようなステキな文字。そして当て字が多く謎解きのようでそれもまた面白い。虫眼鏡で見たいくらいの文字で般若心経も記されている。僕はこのお経の本を3冊も持っているが、だいたいいつも四分の一くらいおぼえたところで挫折する。考えてみたら一度も写経というものをしたことがなく、それで諳んじようとしてもムリかもね。

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文章の中に「愚痴は己を励ます一つの手だてと教えてもらった…」書かれている。そんなものかしらと思うが本人が腑に落ちて前向きな気分でいられるのならそれはそれでよいのでしょう。

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最近どんな宗教(成立の新古は問わず)でも、民間信仰…たとえばおじいちゃん、おばあちゃんが言ってるようなこととかだって結局は同じことを伝えようとしてる気がしている。大きな真理は一つでもアプローチの仕方が違うだけで。プロセス…腑に落ち方って大事でしょ。みんな性格とか体力とか違うんだからさ、自分に合ったもの選べばいいんだよ。がっちり修行したいひとはハードな禅宗系。辛いの苦手な人は易行念仏。宗教的なの受けつけないひとは、とりあえずおばあちゃんの知恵袋的なモノでも信じて。

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つい一週間ほど前、百号からある季刊「銀花」の古書のなかから1冊選んで購入。その中に偶然30年ほど前の生井さんの記事があった。この人はそんなにも昔(失礼)から本気で絵を描き続けていたんだな…と改めて敬服。そして件の暑中見舞いが今日届く。とても片手間なものとは思えない。それともかの画家はこんなものがさらっと書けてしまうのだろうか。いずれにしてもこんな私に有り難いことである。いったい何を返せばよいのやら…などとそもそも釣り合いをとろうとすること自体が不遜なのかもな。

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で、とりあえず感謝。

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