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- By jin
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- On 1 1月 | '2011
師走に入ってから読み続けていた「LOVE」(古川日出男)。疾走感のある文体であったが諸事情でいつにも増して遅々とページはすすみ、結局年内に図書館には返しそびれた。なんとか読み終えたものの年始開館まで読む本がなくなってしまったので掃除の途中(大掃除…中掃除くらいかな…を今頃やっている)で見つけた「日本の歴史をよみなおす」(網野善彦)を読みなおすことにする。つい最近斬新な歴史観で話題を呼んだ本だったような気がしていたが既に20年も前の初版であった。疾走する速度にはついていけず、最新の歴史観もすでに過去に流れ去るのか…。タイムラグ生活も悪くない。何よりここ数ヶ月我が家にはテレビがない。べつにストイックな生活を目指しているわけではないのだが、おそらく20年モノのブラウン管テレビはすでに光の3原色を映し出さず、地デジ化どころかラジオ化している。それならちょうどよい頃合いと買い替えようとも思ったが、居住地周辺の立ち木たちがその20年間に節操もない成長をとげ、受信に充分な地上波をさえぎり、どうやら僕らは“地デジ難民”ということらしい。どうせエコポイントやらも終わりらしいし、潔くテレビ無し生活を宣言してもいいのだが、どうしてもみたい番組はケータイのワンセグの超ミニ画面でみているあたりがまたイジマシイ。たまたまのぞいた家電量販店で3D大画面のTVなどを目にするとその迫力に感動してしばし足を止めて本気で見てしまう。昭和初期に街頭テレビでプロレスに夢中になったオッサンたちの気持ちがいたいほどよくわかる。そしてまたそんなプチ不便な生活も悪くない。