ゆこもり
- By jin
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- On 20 9月 | '2008
温泉に入りにいった訳ではない。が、向ったのは信州松本の奥座敷、千年の歴史を持つという浅間温泉…の更に奥。以前から一度伺いたかった手仕事扱い処「ゆこもり」。自分の個展にも何度か足を運んでもらっていたのにもかかわらず、ご挨拶ができていなかったのと、現在開催中の「栢野紀文展」に興味津々のため三才山を越えたというわけ。
温泉宿ではなかったそうだが、縁あって古くから書家文人が逗留したという、美ヶ原から続く傾斜地に建つ旧家はその風情もひとしお。土日だけの営業とのことだがオーナーのT氏が納得のいく企画を丁寧にあたためていく姿勢は好感が持てる。作家の茶碗にてT氏自らの手による抹茶をいただく。野郎畳の上で楽しげな器を眺めながら耳を澄ませば山からの水音。清水の街松本の水はこのあたりから運ばれているのだろうか…。