Jin Nakamura log

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晩春の句

「少年の花びら集めてなんとする」
たぶん4〜5年前に目撃した光景。少年は中学生で2人仲良く。桜通りの道ばたで大量に舞い落ちた桜の花びらをただただひたすら集めていました。車で通りすがりの5秒くらいの風景だったので、通り過ぎた後目撃した風景と少年たちの秘め事ストーリーを勝手に妄想してしまいました。おネエキャラの二人の少年たちが瞳をキラキラさせながら、「アハハハ…」なんていいながら、花びらにうずもれてみたり、かけあってみたり…なんて。ゴメンネ少年たち…。
「春野ゆく名もなき花などないものを」
大学時代につきあってた女の子が花の名前と星座の名前をとてもよく知っていて、なんかそういうのっていいなーと思っていたのです。自分はどちらかというと花と言えばたとえばヒマワリとチューリップ、星座ならせいぜいオリオン座…なんて類いだったので。でもそれってちょっとさびしいものですよね。フォーク・クルセダーズの名曲「戦争は知らない」の出だしが「♪野に咲く花の名前は知らない、だけど野に咲く花が好き…」で、けっこう好きだったけど、ホントにすきなモノ(ヒトでも)の名前はちゃんと知ってるよねってこの曲を聴くたびに思ったりもしました。
「バス停にナマ足4本春うらら」
これも車での通りすがりの風景。この時は2秒かな、桜舞散るバス停にて一瞬目に入ったミニスカの二人の女の子(なのでナマ足は4本)、春だな〜と思ったわけですよ。ゆるされるでしょ、オッチャンのこのくらいの視線。

log2012,515

せつなさはまあいい…が、かなしいのはだめだ。と思っていたが、ただ最近そのせつなさも許容できる気力にさえ自信がなくなる瞬間がないでもない。四十而不惑とは論語より。その齢をとうに越えさらに何を迷っているのかと我が身を疑うが「五十 而知天命」と子曰くとも。この場合の「天命」とは「人間の力を超えた運命」ということらしい。それくらいになったら、それをわきまえろと言っている。ま、結局なるようにしかならんてことね。やはりそこに落ち着くか…。

ココロで絵を描く…(この表現が適切かどうかはわからんが)そんなタイプの作家を何人か知っている。それらはけして感情が極端にむき出しになってるというわけではない。むしろココロとカラダのバランスがうまくとれてるって感じかな。自分はどうだろうか、せつなさを受け止めながら人のチカラを越えた不思議も呑み込んで、それでカラカラ笑えるような絵を描けたら幸せだろうな。

今日、睡蓮鉢に水を張る。メダカを買いにいこう。

新緑

平年より10℃も低い地域もある県内の気温ですが、軽井沢追分油やの現在はこんな感じ。鮮やかな新緑に囲まれいます。サイト用写真の撮影の一コマ。今週はJTBの取材もあり。

仲春の句

今日などはかなり肌寒い一日でしたが、それでも仕事場のまわりは生々しい新緑に包まれてます。
というわけで季節はまさに晩春ですが投稿し忘れてた仲秋の句などを。
「すっぴんのガム噛むキミの春列車」
4月のアタマに京都から兵庫県を山陰本線で抜けて鳥取〜島根(出雲)にと初めて中国地方の日本海側を旅した時の一風景。長野から5回乗り換え、内ローカル線に2回。向かいの席に座り合わせた、たぶんジモティ女子高校生。犯罪ギリリギリな感じの(笑)観察の末つくっちゃた一句。かわいらしさと知性をあわせもって…しかもすっぴんで…って、状況を説明しょうとすればするほどなんかそんとき感じた爽やかさからどんどん遠ざかって、いやらしいオッサンっぽくなるのは何故? 
「春雨の音の届かぬ博物館」
この博物館は東博のことです。特に大きな企画展示ではなく、あえて人気の少ない常設展示の日に訪れてみました。実際にはその日は都内は春の大雪だったんですけど、静かに時間(歴史)が止まったような館内で昔人が今に残したブツをなにげに眺めていると、なんとなくこの世のさまざまな不思議を素直に受け入れい気分になるのでした。
「春光の反射かわして水のなか」
春になると毎年陶製の大きな睡蓮鉢に水を張ってヒメダカを放ちます。ヤツらの動きをみてると飽きないのだけれど光が反射して目にはさやかに見えねども…って感じです。川面でもそうですよね。キラキラ太陽光がまぶしく反射して水の中の世界が見えにくい。それをかわしてなんとなく垣間見える異世界がまたいとをかし…だったりするのです。

GW特別企画5日目

5日間もお店番をしてるってことです。ほとんど見ず知らずの人が入ってきます。ギャラリーというお店だからあたりまえです。いわゆるコミュニケーション能力はあるほうだと思うんですが、人が入ってくると、なんか自分でもおかしいほどドギマギしちゃいます。もちろん来てくれてうれしいんですけど。勇気をだして(笑)声かけたりするとけっこう皆さんアートをネタに楽しく話してくれたりして…やはりベースがあるっていいなと思ったりしてます。ギャラリーの経営など全く経験がないわけですし、作り手としての仕事も同時に抱えてるわけでしばらくは試行錯誤が続くでしょうが、いずれ答えのない世界。いつもの通りやって考えればいいじゃない…てことで皆さんあたたかく見守ってくださいね。

で、今回の特別企画は残すところあと1日です。ちょっとドギマギしてるナカムラに出合いたい方はお出かけくださいませ。

本日は油やプロジェクト本館エントランスにて「猫町珈琲店」主催の猫のレコードジャケットDJイベントが開催されとてもにぎやか。GW緊急企画も残すところあと二日。連休明けはグランドオープンの7月まで第3期工事に入りテナントの営業は一旦休止となります。なのでこの機会に是非油やを体感ください、おまちしてます!

ART PROJECT 沙庭_2

で、こんな感じです。

なかなかよい雰囲気ではないかと…。本日も雨の中ぼつぼつとみなさんお立ち寄りいただきました。気が向いたら[bodhisattva-如意]公開制作しております。Artist shopコーナーもじゅうじつ! 明日からは自家焙煎によるこだわりのカフェ猫町珈琲店もOpenです。5/6まで(11:30〜17:00)。是非おでかけくだい。